Indie Web App Story
ネガティブを見たくない日も、吐き出したい日も安心して使えるSNS「あめ→はれ」|しゃちさん・ymdさんインタビュー
「あめ」と「はれ」の2つのタイムラインで、SNS疲れに寄り添う。安心を第一に設計された新しいSNS

Featured Web App
あめ→はれ
ネガティブな投稿を見たくない日も、自分の気持ちを吐き出したい日もある。そんなSNS疲れに寄り添うWebアプリ「あめ→はれ」。今回は、設計・運営を担当するしゃちさん、実装を担当するymdさんに、開発のきっかけやこだわった機能、今後目指しているサービスの姿についてお話を伺いました。
今回は、ネガティブを見たくないときも、吐き出したいときも、安心して使えるSNS「あめ→はれ」について、設計・運営を担当する しゃちさん、実装を担当する ymdさん にお話を伺いました。
まず、「あめ→はれ」がどのようなサービスなのか教えてください。
あめ→はれは、ネガティブを見たくないときも、吐き出したいときも、安心して使える、疲れないSNSです。
TwitterのようなSNSが好きだけれど、Xなどでネガティブな投稿ばかりが目に入ってSNS疲れをしている人に使ってほしいと思っています。
このWebアプリを作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
私自身、SNSが好きです。
ただ、SNSを見ていて、不意にネガティブな投稿に触れてしまうと、嫌な気持ちになることがありました。
ネガティブな投稿を見てからミュートやブロックをするのではなく、そもそも見ようとしなければ見なくて済むSNSが欲しいと考えていました。
ご自身の体験も、サービスづくりに影響しているのでしょうか?
はい。
特に人数の少ないSNSでは、アプリを開いたときにタイムラインがネガティブな話題で埋め尽くされていて、そのままアプリを閉じてしまうことがありました。
そうした体験が、あめ→はれの発想につながっています。
アプリの中で、特にこだわった機能や画面はどこですか?
メインは、「あめ」と「はれ」の2種類のタイムラインに、AIが自動で投稿を振り分けてくれるところです。
投稿する際に、「これはネガティブだから配慮しなきゃ」とユーザーが考えなくてもいいようにしました。
また、送信後でも「はれ」から「あめ」への移動は可能です。
ユーザーが気軽に投稿できること、そして見る側も安心してタイムラインを眺められることを大切にしています。
ユーザーにぜひ使ってほしい機能はありますか?
ぜひ使ってほしいのは、お茶機能です。
「あめ」の投稿はネガティブな投稿がメインになるため、一般的なSNSのような「いいね」は少し合わないと感じました。
そこで、「お疲れ様」の意味を込めて、お茶を送れるようにしています。
長押しで連射もできるので、ぜひ試してほしいです。
他の似たアプリと比べて、ここは違うと思うポイントはありますか?
「楽しい」「面白い」よりも、「安心」を第一に据えた機能設計です。
SNSとしての盛り上がりだけを目指すのではなく、ユーザーが疲れずに使えること、安心して気持ちを吐き出せることを大切にしています。
開発中に一番大変だったことは何ですか?
一番大変だったのは、投稿を「あめ」タイムラインに送るか、「はれ」タイムラインに送るかを判定するAIの調整です。
完全オリジナルの仕組みのため、どのような基準で判定するかを、試行錯誤しながら調整しました。
技術面・デザイン面で苦労したことはありますか?
デザイン面では、あめ→はれに合う温かい雰囲気を表現することに苦労しました。
これまでは、主にシンプルでスタイリッシュなデザインのプロダクトを作っていたため、今回のような温かみのある世界観をどう表現するかは大きな挑戦でした。
その課題は、どのように乗り越えましたか?
設計を担当するしゃち、実装を担当するymd、そしてAIで協議を重ねました。
全員が納得できるところまで、何度も試行錯誤を繰り返しながら乗り越えていきました。
今後追加したい機能や、改善したい点はありますか?
一番は、投稿の安心感・安全性を高める改善を積極的に行っていきたいです。
例えば、「あめ」でも投稿が憚られるというユーザー向けに、伏せ字、いわゆるスポイラー機能をつけることなどを考えています。
次のステップとしては、安全性を優先した結果、現在は画像・リンクの投稿やフォローなどができなくなっているため、何らかの形でそれらの代替となる機能を実装し、より豊かなUXを実現したいです。
さらに、「あめ」と「はれ」に投稿が分かれることを活かして、他のSNSにはない独自の機能を追加し、付加価値を生み出していけたらと考えています。
「あめ→はれ」を今後どのようなサービスに育てていきたいですか?
そこまで大きな規模にならなくてもいいので、ユーザーが安心してタイムラインを眺めたり、自分の気持ちを吐き出したりできる場所になっていってほしいです。
SNSでありながら、無理に盛り上がる必要がなく、落ち着いて使える場所にしていきたいと思っています。
ユーザーからどのような反応があると嬉しいですか?
「他のSNSでは書けないことが書ける」
「気楽に投稿ができる」
「ネガティブが目に入ってくる心配がなくアプリを開けるのが嬉しい」
「落ち着く」
そういった、安心して使ってもらえていることが伝わる反応があると嬉しいです。
普段はどのような活動をされているのでしょうか?
しゃちは、設計・運営を担当しており、本業もあります。
ymdは、実装を担当しており、SNSの個人開発・運営を行う個人事業主です。
個人開発を始めたきっかけを教えてください。
ymd:
もともとある程度のプログラミング知識はありましたが、あまり開発はできていませんでした。
その中で生成AIに関心を持ち、たくさん触れているうちに、AIを使ったコーディングにもハマっていきました。
しゃち:
ymdから誘われたことがきっかけです。たまたまアイデアが浮かんだこともあり、個人開発に関わるようになりました。
個人開発を続けるモチベーションは何ですか?
ymd:
楽しいからです。
しゃち:
ユーザーからの応援の声、あめ→はれへの愛着、そして実装を頑張ってくれているymdの存在がモチベーションになっています。
最後に、これから「あめ→はれ」を使う方へメッセージをお願いします。
あめ→はれは、心模様が雨の日も、晴れの日も、誰かを傷つけたり、自分が傷ついたりする心配がなく、安心して使えるSNSです。
ネガティブな投稿ばかりが目立つSNSに疲れてしまったけれど、誰かの日常を眺めたり、自分の日常を共有したりする「あの頃のSNS」が好きだった人は、ぜひ一度覗きにきてください🍵
Indie Web App Hub編集部の使用感レビュー
筆者も早速、あめ→はれに新規登録して使ってみた。
まず登録時に気になった点として、利用規約とプライバシーポリシーは、ニックネームやメールアドレスを入力する前に確認しておくのがおすすめだ。
現時点では、利用規約やプライバシーポリシーを開くと同一タブで表示されるため、戻った際に入力内容がクリアされてしまう場合がある。
投稿機能は、一般的なSNSと同じような感覚で使える。
文章を入力して投稿するだけなので、初めてでも迷わず使える印象だった。
特に特徴的だと感じたのは、投稿内容を「晴れ」と「雨」に自動で分けてくれる点だ。
ポジティブな気持ちの投稿は「晴れ」、少し落ち込んだ気持ちやモヤモヤした投稿は「雨」として扱われることで、普通のSNSとは少し違った見え方になる。
さらに、タイムラインでは「晴れ」の投稿だけを見ることも、「雨」の投稿だけを見ることもできる。
元気をもらいたいときは晴れの投稿を眺めたり、落ち込んでいるときには雨の投稿を見て「同じような気持ちの人がいる」と感じられたりする。
そのときの自分のメンタルや、今どちらの感情に触れたいかによってタイムラインを切り替えられるのは、このSNSならではの魅力だと思う。
嫌な投稿を見たくないとき、前向きな投稿だけを見たいとき、あるいは自分と同じような気持ちを抱えている人の投稿を見たいとき。
そういった経験がある人には、ぜひ一度使ってみてほしいSNSだ。
筆者も、これから少しずつこのSNSを使っていこうと思う。